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『アバルトって壊れやすいって聞くけど、本当なの?』と気になって、購入をためらっている方もいるはずです。乗っている方なら、次に何が壊れるのか心配ですよね。
結論から言うと、595は「突然大きく壊れる車」というより、「消耗品を早めに替えていれば普通に乗れる車」です。この記事では、壊れやすい箇所と修理費の目安を、症状から引けるように一覧にしています。
アバルト595は本当に壊れやすいの?
メーカーや輸入元が車種別の故障率を公表しているわけではありません。「壊れやすい」と言われる理由は、国産車より消耗品の交換時期が早いことと、熱の影響を受けやすいことが大きいんです。
595/695は、小さなボディに1.4Lターボを積んだ車です(全長3,660mm・全幅1,625mm、最終型・アバルト公式諸元表)。最終型の出力は165〜180psあり、エンジンまわりには常に熱と負担がかかっています。
『じゃあ、やっぱり壊れるんじゃないの?』と思うかもしれません。実は、よく話題になる故障の多くは、点検や部品交換を後回しにした結果として出てくるものなんです。
国産のコンパクトカーと比べると、違いはこんなところです。
| 比べる点 | アバルト595 | 国産コンパクトカー(一般的な例) |
|---|---|---|
| タイミング機構 | ゴムのベルト(定期交換) | 金属のチェーンが多い |
| 熱の影響 | ターボで熱がこもりやすい | 自然吸気が多く熱は少なめ |
| 変速機 | 5MTかMTA(自動クラッチ) | CVTやトルコンATが多い |
| 部品 | 輸入品で取り寄せに日数がかかることも | 部品が手に入りやすい |
| 工賃 | 輸入車の単価になりやすい | 比較的抑えめ |
日本ではアバルトが2009年にデビューし、国内累計で約2万8千台が販売されています(2024年6月13日・Stellantisジャパン公式発表)。台数が多い分、整備のノウハウを持つお店も増えています。
年式で見ておきたいところ
同じ595でも、年式によって気にする所が変わります。2026年時点の経過年数と合わせて見てみましょう。
| 年式の目安 | 主なモデル | 見ておきたい所 |
|---|---|---|
| 2009〜2012年 | アバルト500 | ゴム・樹脂部品の劣化、ベルトの交換歴、13年超の自動車税の重課 |
| 2013〜2016年 | 595 ツーリズモ/コンペティツィオーネ | ベルト・ウォーターポンプの交換歴、MTAのクラッチ |
| 2017〜2021年 | 2017年2月のマイナーチェンジ後の595 | コイル・プラグ、バッテリー、ベルトの時期 |
| 2022〜2024年 | F595・695シリーズ | 保証の残り期間、オイルなど基本の消耗品 |
初度登録から13年を超えたガソリン車は、自動車税が約15%重くなります。古い年式は、修理費と合わせて税金も見ておきましょう。
故障しやすい箇所と修理費の目安一覧
ここがこの記事で一番見てほしい表です。よく話題になる箇所を、症状と費用の幅で並べました。
| 箇所 | よくある症状 | 修理費の目安 |
|---|---|---|
| イグニッションコイル | エンジンがブルブル震える、加速でもたつく | 1本数千円〜1万円台、4本と工賃で数万円 |
| スパークプラグ | 始動が悪い、燃費が落ちる | 1万〜2万円程度 |
| バッテリー | セルが弱い、エンジンがかからない | 2万〜5万円程度 |
| タイミングベルト | 前ぶれなく切れることがある | 数万円から10万円前後(予防交換) |
| ウォーターポンプ | 冷却水が減る、甘いにおい | 数万円から |
| サーモスタット | 水温が上がらない・上がりすぎる | 数万円程度 |
| 外気温センサー | 表示の外気温がおかしい | 1万円前後から |
| MTAのアクチュエーターまわり | 変速が遅い、ギアに入らない | 数万円から十数万円 |
| クラッチ(MT・MTA) | 滑る、つながる位置が変わった | 10万〜20万円前後 |
| ターボまわり(ウエストゲートなど) | 加速時のカラカラ音、力が出ない | 数万円から十数万円 |
費用は年式・地域・お店、純正か社外部品かで大きく変わります。あくまで幅として見て、実際の額は見積もりで確かめてください。

一覧の中でも、ベルト・冷却まわり・MTAは費用が大きくなりやすい所です。タイミングベルトはアバルト595のタイミングベルト交換時期と費用、冷却まわりはアバルト595の熱対策で詳しく書いています。
エンジンがブルブルする時はイグニッションコイルとプラグ
信号待ちでエンジンが細かく震える、加速の時にガクガクする。こんな症状の時に多いのが、イグニッションコイルとスパークプラグです。
イグニッションコイルは、プラグに火花を飛ばすための部品です。熱にさらされる場所にあるので、年数とともに弱ってくることがあります。
- アイドリング中にエンジンが細かく揺れる
- 加速の途中で息つきのように力が抜ける
- エンジンチェックランプが点灯・点滅する
- 前より燃費が落ちた
例えば、整備工場ではこんなやり取りがよくあります。
「1本だけ壊れたなら、その1本だけ替えればいいですか?」
「1本だけでも直りますが、残りも同じ年数なので、まとめて替える方もいますよ」
プラグ交換の時期は、取扱説明書のメンテナンス表で確かめるのが確実です。ターボ車は火花への負担が大きいので、交換を後回しにしないでおきましょう。
エンジンチェックランプが点滅している時は、走り続けるとほかの部品まで傷めることがあります。警告灯の見方はアバルト595の警告灯・警告音の意味と対処で詳しく書いています。
エンジンがかからない時にまず見るところ
朝出かけようとしたら、エンジンがかからない。焦りますよね。ただ、大きな故障ではないことも多いんです。
- メーターが点くか、セルが回るかを見る(弱ければバッテリーを疑う)
- MTA車はブレーキを踏み、ニュートラルになっているかを見る
- MT車はクラッチペダルを奥まで踏んでいるかを見る
- キーの電池が弱っていないかを見る
- 燃料が入っているか、燃料計を見る
- ぶつけた後や強い衝撃の後なら、燃料カットオフの作動を疑う
燃料カットオフは、ぶつかった時などに燃料ポンプを止める安全装置です。段差を強く越えた後などに作動して、エンジンがかからなくなることも。
作動したスイッチの場所とリセットの方法は、取扱説明書に載っています。燃料のにおいや漏れが無いことを確かめてから戻しましょう。においがする時は、エンジンをかけずに整備工場へ連絡してください。
バッテリーが原因の時は、交換で直ることが多いです。アイドリングストップの有無などで合うバッテリーが変わることがあるので、アバルト595のバッテリー上がりと交換も見てみてください。キー側の電池交換はアバルト595のスマートキー電池交換の手順で書いています。

MTA・冷却水・センサーで起きやすいこと
MTA(ATモード付5速シーケンシャル)とクラッチ
MTAは、クラッチ操作を機械が代わりにやってくれる1ペダルの変速機です。トルコンATやCVTとは仕組みが違い、中にクラッチがあります。
『ATみたいに乗っていればいいんでしょ?』と思うかもしれません。ただ、坂道でアクセルだけで止まり続けるような使い方は、クラッチを早く傷めることがあるんです。
坂道や渋滞で、ブレーキを踏まずにアクセルで車を止めておくのは避けましょう。クラッチが半分つながった状態が続き、すり減りが早くなります。
変速が遅くなった、ギアに入りにくい、という時はアクチュエーターまわりの点検を頼んでみてください。MTAのクセや付き合い方はアバルト595のMTAとは、MT車のクラッチはアバルト595のMT(5速マニュアル)で書いています。
ターボまわりのカラカラ音
加速した時やアクセルを離した時に、エンジンの下の方から「カラカラ」「シャラシャラ」と音がする。こんな時は、ターボの圧を逃がすウエストゲートまわりのガタが話題になることがあります。
すぐに走れなくなるとは限りませんが、音が大きくなってきたり、力が出なくなったりしたら点検を頼んでみてください。マフラーを社外品に替えている車は、排気の音と聞き分けにくいので、整備士に一緒に聞いてもらうと確実です。
冷却水の減りとエア抜き
冷却水が少しずつ減る時は、ウォーターポンプやホースのつなぎ目からの漏れが多いです。補充だけで済ませず、どこから減っているかを見てもらいましょう。
冷却水を入れ替えた後は、通路に残った空気を抜く「エア抜き」が要ります。ここが不十分だと、修理したのに水温が上がる、ということも。
外気温センサーの表示がおかしい
真冬なのにメーターの外気温が高く出る、といった症状は外気温センサーのことがあります。走ること自体には大きな影響が無いことが多いですが、エアコンの効き方に関わることもあります。
センサーは前まわりの低い所にあり、飛び石や水の影響を受けやすい部品です。交換は比較的軽い作業で済むことが多いので、気になったら点検のついでに相談してみてください。
修理費を抑えるコツと、手放すかの考え方
『修理費がどんどん増えていくのが怖い』と感じる方も多いはずです。かかる額は、乗り方とお店選びでかなり変わります。
- オイル交換と冷却水の点検を早めのペースで続ける
- タイミングベルトは切れる前に年数で替える
- 見積もりはディーラーと輸入車に強い整備工場の2か所で取る
- 小さな異音や警告灯は、出たうちに見てもらう
- 整備の記録簿と領収書を残しておく

新車登録から3年以内なら、アバルトメーカー基本保証(3年・10万kmまで)の対象です(アバルト公式)。中古で買うなら、アバルト認定中古車は登録9年以内の車に全車1年から最長3年・走行距離無制限保証が付きます。
保証が切れた年式で修理が重なってきたら、修理代と今の車の値段を並べてみましょう。ガソリンの595/695は2024年5月で日本向けの生産を終えていて、中古の値段も動いています。
修理の見積もりが今の買取額に近づいてきたら、乗り続けるか手放すかを考えるタイミングです。修理してから売るか、そのまま売るかでも手元に残る額は変わります。
今の車にいくら付くかを知っておくと、落ち着いて決められます。
アバルト595/695買いたいドットコム
アバルト595/695の値段、先に相場を見ておく
今の車の買取相場と、アバルト595/695の値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。
無料今の車の買取相場を調べる※相場は年式・走行距離・状態で変わります。
乗り換えまで含めたお金の考え方は、アバルト595の値引き相場と限界額でまとめています。
よくある質問
アバルト595の故障率はどれくらいですか?
メーカーや輸入元が車種別の故障率を公表しているわけではないので、数字で比べることはできません。よく話題になる故障は消耗品の交換遅れや熱による劣化が多く、点検のペースで差が出やすいです。
イグニッションコイルは何本まとめて替えるべきですか?
壊れた1本だけでも直ります。ただ、ほかのコイルも同じ年数を経ているので、工賃をまとめるために4本同時に替える方もいます。見積もりで両方の金額を聞いて決めてみてください。
エンジンがかからない時、まず何を見ればいいですか?
メーターが点くか、セルが回るかを見て、弱ければバッテリーを疑いましょう。MTA車はブレーキとニュートラル、MT車はクラッチの踏み込みも確かめてください。強い衝撃の後なら燃料カットオフの作動も考えられます。
MTAは壊れやすいのですか?
坂道でアクセルだけで止まるような使い方をすると、中のクラッチが早くすり減ることがあります。ブレーキでしっかり止める乗り方を続けると、負担を減らせます。
修理はディーラーと整備工場のどちらがいいですか?
保証期間中ならディーラーに相談するのが話が早いです。保証が切れた年式なら、輸入車に強い整備工場と見積もりを比べて選ぶ方が多いです。
まとめ
- 595の故障率は公表されておらず、壊れやすさは消耗品の管理で差が出やすい
- エンジンの震えはイグニッションコイルとプラグ、かからない時はバッテリーや燃料カットオフから見る
- タイミングベルト・冷却まわり・MTAは修理費が大きくなりやすい
- MTAは坂道でアクセルだけで止まる使い方を避ける
- 修理費が車の値段に近づいたら、手放すことも含めて考える






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